ご飯を食べるのもオマルの横で

ご飯を食べるのもオマルの横で

 息子が二歳の夏、トイレトレーニングを始めました。最初からトイレに連れて行くのは大変かと、オマルを買ってきてまずはそこに座らせる練習から始めました。しかし座ることはできても、そこでおっしこやウンチは出せません。最初の子どもで私自身に余裕がなかったこともあり、周りのお友達がどんどんおむつを卒業していくのを見ると、焦りばかり募ります。怒りたくないのに起こってしまったこともあります。

 オマルを使えないからといって片づけてしまうと余計遠のいてしまいます。そう思って狭い家の中、寝るのも食べるのも遊ぶのもオマルのそば。食事をしながら何とも言えない目でオマルを見る夫に「ある種のオブジェだと思って」と言うと、あきらめたのか何も言いませんでした。

 根気よく練習したかいがあって、ようやくオマルでほんの少しのウンチをすることができたときは、私も息子も大喜びしました。息子は喜びのあまり「お父さんに見せる」と言い、夫が帰ってくるまで何時間もウンチを流せない羽目になりました。せっかくなのでもう一度オマルにまたがらせて写真を撮りました。オマルには蓋をしてトイレのそばに置きました。息子が大事に扱って欲しそうだったので、ベランダに出すわけにもいかなかったのです。臭いがあまりなかったのが幸いでした。

 帰宅した夫にオマルを見てもらった息子は納得したらしく、やっと流すことができました。オマルと言えば、息子のこのエピソードを思い出します。